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アカデミーモジュール 2 · ナレッジグラフの構築と管理

ファイルの追加とナレッジの抽出

全6レッスン中 2番目12分

このレッスンで学ぶこと

  • すべての原本をMarkdownに変換せず、書き出したファイルをフォルダーに追加できる
  • ファイル情報で分析の状態と履歴を確認できる
  • ナレッジの抽出・更新を明示的に実行し、失敗や中断を確認できる
  • .consilienceignoreでファイルを恒久的に除外し、必要に応じて「復元」できる
  • 一括構築の実行中に、チャットメッセージを待機させるか送信するかを判断できる

対応する文書、スプレッドシート、PDF、画像、録音をワークスペースのフォルダーに保存します。ほかのアプリの資料は、必要に応じて先にファイルへ書き出します。

ファイルを追加すると原本が登録され、状態が表示されます。それだけでAI分析が始まるわけではありません。「ファイル情報」から抽出するタイミングを選びます。

分析したナレッジは別に保存されます。原本は元の場所と形式のまま残り、Markdownのコピーや attachments/ への移動は必要ありません。

対話で構築し、維持する

デスクトップで対話から構築を始める

「このファイルからオントロジーを作って」と依頼してください。エージェントはファイルを取り込み、必要な語彙の調整をしてから抽出を実行し、完了した結果を待ちます。バックグラウンドでの進行はアクティビティセンターで確認できます。

現在のグラフの状態に応じて、未設定の種類の補完、同義語の整理、トピックマップの再作成など、必要な管理ツールを選びます。構築済みの知識を整え、維持する作業も対話で依頼できます。

通常の権限モードでは、意味を変える提案を確認・承認してから適用します。変更した文書や失敗した項目だけを選んで更新できます。利用可能なツールはローカル環境とホスティングで異なります。

現在のファイル操作は、ファイルツリーと「ファイル情報」から始めます。原本と現在のバージョンを確認し、そのプロフィールから分析を実行します。

ファイル情報を開く

各ファイルの「ファイル情報」はタブで開きます。次の入口を利用できます。

  • サイドバーのファイルを右クリック → 「ファイル情報」
  • ファイルを開いて Cmd+Shift+I(macOS)または Ctrl+Shift+I(Windows)。カスタム設定では異なる場合があります
  • ファイルのタブを右クリック → 「ファイル情報」
  • 現在のファイルの右上にあるその他の操作メニュー → 「ファイル情報」

登録と分析は別の操作

抽出前でも、ファイルはフォルダーに存在し、開くことができます。「ファイル情報」で状態と履歴を確認し、形式、権限、設定済みのモデル経路が許可する場合に「ナレッジを抽出」を実行します。

追加できるソース

書き出したファイルをサイドバーのツリーへドラッグするか、ファイルマネージャーでワークスペースのフォルダーへ入れます。WebページやNotionページは、先に対応するファイルへ書き出します。ローカルの書き出しファイルを追加しても、SaaSアカウントの接続や同期は行いません。

ソース形式処理方法
ドキュメントdocx、pptx、hwp/hwpx、epub、odt、rtf原本の形式を維持し、読み取り・分析の可否はファイル情報で確認
表計算xlsx/xls/xlsm/ods、csv/tsvセルとシートは元の表計算ファイルまたは区切り文字形式のファイルに保持
PDFpdfPDFを出典とし、テキスト・視覚分析の結果にページや領域の根拠を関連付ける
画像png、jpg、gif、webp、bmp、tiffなど原画像に根拠を関連付け、観察内容やテキストを分析
音声mp3、wav、m4a、flac、oggなど明示的に分析を依頼すると、設定した分析経路で文字起こしを実行
ウェブページPDF / HTML対応するファイルへ書き出してからフォルダーへ追加
NotionMarkdown / HTML / PDFページを書き出してから、書き出したファイルをフォルダーへ追加
プレーンテキストmd、txt、json、yaml、xmlなどテキストファイル自体を出典として保持
その他の形式未対応の形式原本を保存し、抽出に未対応の場合はファイル情報に表示

コードフォルダーは構造を保ったままコード索引を使用します。個々の文書には別の分析状態があります。リポジトリーが検出されても、すべての文書の分析が完了したとは限りません。

存在することと分析済みであることは別

未対応または読み取れないファイルも、ナレッジを抽出せずにフォルダーへ残せます。ファイル情報で対応状況、読み取った範囲、エラーを確認します。

グラフを利用する前に、現在のバージョンと分析履歴を確認します。原本を保管するための仮のMarkdownノートは不要です。

原本ファイルを分析する

最初のファイル分析

  1. ファイルを追加

    対応するファイルを1つフォルダーへ入れ、ツリーで選びます。

  2. ファイル情報を開く

    右クリックから「ファイル情報」を開き、場所、形式、バージョン、分析状態を確認します。

  3. 「ナレッジを抽出」を選ぶ

    分析を明示的に開始します。読み取り専用のワークスペースや未対応の形式では分析できません。案内が表示されたら、許可されたモデル経路を設定します。

  4. 分析を確認

    読み取り、抽出、検索インデックスの段階を確認します。履歴には分析実行とエラーが記録されます。

  5. 結果を確認

    エンティティ、グラフ、RDF関係、視覚的な根拠を確認します。「ファイルを開く」で原本へ戻れます。

プロフィールでは次の段階を分けて表示します。

  1. 「ファイルを検出」:原本がワークスペースに登録された状態
  2. 「内容の読み取り」:読み取り済み。ナレッジ抽出の完了を意味しない
  3. 「ナレッジの抽出」:分析からグラフ情報を取得
  4. 「検索インデックス」:処理した内容を検索索引へ反映

現在のファイルのバージョンと状態を合わせて確認します。

  • 未分析:登録済みでも完了した分析が記録されていない
  • 進行中:明示的に開始した分析を実行中
  • 分析後に変更:「ナレッジを更新」で現在の原本を反映
  • 失敗・一部完了:読み取りの詳細と履歴を確認してから再試行
  • 未対応・除外済み:対応状況や除外条件の変更が必要

分析中は別の画面を使い、後でファイル情報の状態と履歴に戻れます。「分析を停止」は実行中の分析へ取消を要求します。最終状態を確認してください。原本はフォルダーに残ります。

中断、保留、再試行

保留
AI使用量の上限に達したため一時停止している状態です。失敗ではありません。ジョブを保持し、上限がリセットされると再開します。
再試行停止
問題が繰り返し発生したノートです。アプリは自動再試行を止め、任意のタイミングで使える「再試行」を表示します。
更新あり
抽出後にディスク上のファイルが変更された状態です。アプリが検知し、グラフを更新する操作を提示します。
.consilienceignore
.gitignoreと同様に機能するワークスペースごとのファイルです。一致する項目は、以後の抽出とコードインデックスから除外されます。
抽出ゲート
一括構築中にチャットを送ると表示される、待機か即時送信かの選択画面です。完成したグラフに基づく回答を得るために使います。

分析が中断・失敗したら、ファイル情報で現在のバージョン、履歴、エラーを確認してから再実行します。再試行しても原本のMarkdownコピーは作りません。

  • 中断・失敗した原本ファイルの分析は、「ファイル情報」で履歴を確認してから明示的に再実行します
  • 「抽出を再試行してください」:繰り返し失敗したノートに対して「すべて再試行」を実行できます
  • 「アプリ外でノートが変更されました」:抽出後にディスク上で編集したノートに対して「再抽出」を実行できます
  • ナレッジグラフの調整 → 「抽出」では、対象範囲(「Y件中X件をAI検索へ追加」)と「AI検索に追加できなかったノート」の一覧を確認でき、各ノートのエラーと「再試行」ボタンが表示されます

ファイルを継続的に除外する

エクスポート、機密情報、自動生成物など、スキャンすべきでないファイルもあります。.consilienceignoreは、.gitignoreと同じように機能するワークスペースごとのファイルです。一致する項目は、今後のすべてのスキャンで抽出とコードインデックスの対象外になります。ファイルを除外すると、すでにそのファイルから生成された情報も削除されます。

  • ファイルツリー:右クリック → 「抽出から除外」
  • ナレッジグラフの調整 → 「除外済み」タブには、「一覧」(検索と「復元」)、「参照」(チェックボックス付きファイルツリー)、「ファイルを編集」(パターンの直接編集)の3つの表示があります
.consilienceignore
# one gitignore-style pattern per line
*.snap
build/
/drafts/private-journal.md
!keep.md

除外しても原本は削除されない

ファイルツリーの除外操作や .consilienceignore で、今後のスキャン対象から外せます。分析対象から外す操作は、ディスクからのファイル削除とは異なります。

対応するファイルを再び対象にするには、除外パネルで復元するか除外規則を変更します。

参照ツリーで「除外済み」と表示される行は、.gitignore、依存関係ディレクトリ、除外された親フォルダのいずれかに含まれます。ルールが別の場所にあるため、ここでは解除できません。

グラフ構築中にチャットする

一括構築中にチャットへ回答すると、未完成のグラフだけが検索対象になります。そのため、構築中に最初のメッセージを送ると、「ナレッジグラフを構築中」ダイアログが開き、進行状況(「Y件中X件のノートを抽出済み」)と、「抽出完了後に送信」、「今すぐ送信」、「キャンセル」の3つの選択肢が表示されます。選択内容はその構築が終わるまで記憶されるため、ダイアログは最大1回だけ表示されます。

待機中のメッセージは入力欄の上にある帯へ表示され、構築が落ち着くと自動的に送信されます。それまでは「待たずに送信」、「編集して再登録」、「削除」を選べます。1件のノートを保存しただけでは、このダイアログは表示されません。直近の編集がまだグラフに反映されていない可能性を、控えめなヒントで知らせます。

まとめ

最初の原本ファイルを分析

  1. PDFまたは画像を1つフォルダーへ追加します
  2. 右クリック →「ファイル情報」で元の場所と初期状態を確認します
  3. 許可されたモデル経路で「ナレッジを抽出」を実行し、履歴を確認します
  4. 抽出した内容を確認し、利用可能な場合は「根拠を表示」で原本の該当ページや領域へ戻ります

原本は元の形式と場所に残ります。ファイル情報には分析と派生したナレッジが表示され、Markdownコピーは必須ではありません。

原本と派生データ

ファイルの検出やルールに基づく読み取りと、モデルによる分析は別です。AI分析は設定したモデル経路に従い、必ずしもローカルで実行されません。

分析を停止しても原本は削除されません。再試行やナレッジの鮮度の判断前に、最終状態と履歴を確認します。

原本を追加して分析する対象を選び、ファイル情報で状態、履歴、根拠を確認します。次は、抽出が構築するエンティティと関係のオントロジーを見ていきます。

ファイルの追加とナレッジの抽出