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アカデミーモジュール 3 · エンティティの確認と分類

エンティティの分類とコレクションの作成

全3レッスン中 3番目12分

このレッスンで学ぶこと

  • 基本の11種類と、ドメインに合わせた独自の種類の関係を説明できる。
  • ノート間で分類が異なるときに表示されるタイプを予測し、手動で設定できる。
  • 保存前に結果をプレビューしながら、未分類のタイプを安全に補完できる。
  • 「Acmeにつながる人物」のような、常に最新のコレクションを作成・保存できる。
  • グラフをタイプ別に色分けし、任意のタイプやコレクションをテーブルで開ける。

数週間ノートを書いたあとにナレッジグラフを開くと、仕事で関わる人、比較中のツール、繰り返し考えているアイデアが、何百もの点として現れます。未整理のグラフだけでは、それぞれの点が何なのか分かりません。そこで役立つのが2つの仕組みです。種類は各エンティティが*何であるか*を示し、コレクションは注目したいエンティティを、常に最新の状態を保つ集合としてまとめます。

どちらも、手作業でファイル分けする必要はありません。抽出器がノートを読むときにエンティティを分類します。コレクションは「Acmeにつながる人物」のようなルールを一度設定するだけで、ワークスペースの成長に合わせて自動で結果を更新します。

基本の11種類と独自の分類

基本の11種類は、グラフの色、表、フィルターが共有する土台です。「オントロジー」で基本の種類を親に持つ独自の種類を定義でき、抽出器はその詳細な分類も選べます。根拠が足りない場合は未分類のままにします。

種類代表的な対象
人物同僚、著者、歴史上の人物
組織企業、チーム、機関
場所都市、建物、地域
イベント会議、リリース、カンファレンス
プロジェクト計画中または推進中の取り組み
作品書籍、論文、映画、アルバム
製品出荷・販売されるもの
技術言語、フレームワーク、プロトコル
概念アイデア、手法、理論
物質材料、化学物質、化合物
生物種、植物、動物

種類ごとに固定色があり、その色はグラフのノード、エンティティテーブルの行、ページ上のバッジなど、どこでも共通です。種類がないエンティティは「タイプ不明」と表示されます。これは、まだタイプが見つかっていないという意味です。

共通の土台に、ドメインの区別を加える

基本の種類は、グラフの色、フィルター、コレクションの共通基準です。異なるノートでも人物を同じ種類として扱えます。

業務に必要な詳細は、基本の種類を親に持つ独自の種類として追加します。関係を示す動詞はノートの表現に従い、ドメイン語彙で表記の違いを標準述語にまとめます。

投票、同数、2つのバッジ

種類は、ノートごとの観察結果です。あるエンティティに言及した各ノートが、それぞれ1票を投じます。その票はノート固有のグラフ領域に記録されるため、どのノートの判断かが残ります。画面に表示されるタイプは、すべてのノートと統合済みの同義語を通じて最も多かった最頻票です。

2つのノート、2つの正直な観察
# What the meeting note saw
(Apple) --is a--> (Organization)

# What the gear note saw
(Apple) --is a--> (Product)

票が同数の場合は、意図的に2つのバッジを表示します。実際の言語では、1つの名前が企業とその製品の両方を指すことがあります。言語学ではこれを換喩と呼びます。両方を示すことで、情報を失わずに済みます。

  • 手動オーバーライドが常に最優先です。エンティティページのタイプピルから設定できます。未分類のエンティティには、破線の「タイプを設定…」ピルが表示されます。「エンティティタイプ」パネルのチップをクリックしても設定できます。
  • 次に優先されるのが、ノートから抽出された結果です。抽出器がノートを読んだときの観察が使われます。
  • AIによる補完(「未分類のタイプを補完」)は最も優先度が低く、ノートに実際に書かれていた内容を上書きすることはありません。

オーバーライドは、ノートごとのグラフ領域とは別に保存されます。そのため、ワークスペースを再抽出しても、手動で設定したタイプが消えることはありません。取り消すには、同じメニューから「タイプの上書きを解除」を選びます。

「エンティティタイプ」パネルと未分類タイプの補完

種類の全体像は、ナレッジグラフ画面の左レールにある「エンティティタイプ」で確認できます。概要には、タイプが判明しているエンティティ数と、未分類の数が表示されます。

その下には種類ごとのカードが並び、色付きの点、件数、最大12件のチッププレビュー、「すべて表示」、「テーブルで開く」があります。残りは破線の「タイプ不明」カードに入ります。エンティティのチップをクリックすると、11種類と「タイプの上書きを解除」から手動でタイプを選べます。

「タイプ不明」を補完する

  1. パネルを開く

    ナレッジグラフ画面の左レールで「エンティティタイプ」を選びます。

  2. 補完を開始する

    フッターの「未分類のタイプを補完」を押します。ダイアログには処理内容が表示されます。AIは各エンティティの名前と説明だけを使って分類します。ノート全体は読み直さないため、短時間で完了します。

  3. 先にプレビューする

    「プレビュー」を押して、保存しない試行を行います。「未分類41件のうち34件を判定(不明7件)。まだ保存していません」のような結果が表示されます。

  4. 適用する

    分布に問題がなければ「今すぐ補完」を押します。判断できなかったものは推測せず、「タイプ不明」のまま残ります。

  5. グラフで確認する

    グラフの「表示設定」で「タイプ別に色分け」をオンにします。人物、組織、場所が種類ごとの色で表示され、未分類は中立色のままです。

プレビューでは何も変更されません

「プレビュー」は一切書き込みません。タイプを保存する前に分布を確認するための機能です。また、AI補完の票は抽出結果より優先度が低いため、誤った補完がノートに書かれた内容を上書きすることもありません。

条件に応じて更新されるコレクション

コレクションは、エンティティの集合を手順のレシピとして保存したものです。表示するたびに現在のグラフに対して再実行されます。「Acmeにつながる人物」は来月も正しいままです。来月のノートを使って、来月の時点でもう一度計算されるからです。

  • 開始条件には、種類(すべての人物)、手動で選んだエンティティ、または言及回数を使えます。
  • 「…につながるものだけ残す」は、指定したエンティティにつながるメンバーだけを残します。
  • 「つながる種類へ移動…」または「すべてのつながり」は、集合全体をエッジに沿って隣接エンティティへ移します。
  • 「言及回数で絞り込む」は、N回以上言及されたエンティティだけを残します。

コレクションは、グラフキャンバス上に浮かぶ丸い「コレクション」ボタンから作成・保存します。調整パネルにもコレクションタブがあります。保存後は、あらゆる画面でデータソースとして使えます。エンティティテーブルのソース切り替えには現在の件数とともに表示され、保存済みの行から「テーブルで開く」こともできます。

削除されるのはレシピだけです。確定前の確認ダイアログにも、その旨が表示されます。保存した手順は消えますが、ノートとエンティティには影響しません。

コレクションを手順どおりに作る

「Acmeにつながる人物」

  1. グラフを開く

    タイトルバーの「ナレッジグラフを開く」をクリックします。

  2. コレクションを開始する

    フローティングの「コレクション」ボタンを押して作成を始めます。開始する種類には人物を選びます。

  3. 絞り込む

    「…につながるものだけ残す」を選び、組織名を入力します。その組織と実際にエッジでつながる人物だけが残ります。

  4. 保存する

    「コレクションを保存」を押し、見分けやすい名前を付けます。

  5. データとして使う

    エンティティテーブル(⌘⇧L)を開き、ソース切り替えで作成したコレクションを選びます。保存済みの行から「テーブルで開く」を押しても構いません。

自分のワークスペースを分類し、コレクションを作る

  1. ナレッジグラフ画面を開き、左レールで「エンティティタイプ」を選びます。
  2. 「未分類のタイプを補完」を押し、続けて「プレビュー」を押します。レポートを確認してください。この時点ではまだ保存されません。
  3. 件数に問題がなければ「今すぐ補完」を押します。
  4. グラフの「表示設定」で「タイプ別に色分け」をオンにします。
  5. 小さなコレクションを作ります。人物から始め、ノートの中心にある人物や対象を使って「…につながるものだけ残す」を追加し、「コレクションを保存」を押します。
  6. エンティティテーブル(⌘⇧L)を開き、ソース切り替えで作成したコレクションを選びます。

グラフが種類別に色分けされ、テーブルではコレクション名の横に現在の件数が表示されます。今後のノートで条件に合うエンティティが増減すると、この件数も自動で変わります。

重要な用語

エンティティの種類
エンティティが何であるかを示す分類で、ノートごとの観察として記録します。基本の11種類に、ドメイン固有の種類を追加できます。
タイプ不明
種類が見つからなかった状態。抽出器は推測せず「その他」と判断しています。
最頻票
画面に表示される種類。すべてのノートと統合済み同義語にあるノートごとの観察のうち、最も多いものです。
手動オーバーライド
手動で設定したタイプ。ほかのすべての票より優先され、再抽出後も残ります。
AI補完
「未分類のタイプを補完」。名前と説明だけを使った簡易分類で、最も優先度の低い票です。
換喩
1つの名前で、企業と製品のような関連する複数の対象を表すこと。同数の場合は2つのバッジを表示します。
コレクション
手順のレシピとして保存され、表示するたびに現在のグラフに対して再実行される、生きたエンティティ集合です。

これで各エンティティが何であるかを把握でき、重要な集合も常に最新に保てます。次のドメイン語彙のレッスンでは、自分の分野で使う関係の言葉をAIに教えます。

エンティティの分類とコレクションの作成