コース目次
アカデミーモジュール 1 · 画面構成と基本操作
アプリ全体の検索とコマンド実行
このレッスンで学ぶこと
- どの画面からでも「すべてを検索」パレットを開き、任意のノート、概念、タブ、設定へ移動できる
- 結果セクション、スコープチップ、一致理由のバッジを読み、なぜその項目がヒットしたかを把握できる
- 任意の検索を「ワークスペースに質問」から AI チャットへ引き継げる。また、送信を選ぶまでは何も外部へ送られないことを説明できる
- マウスを使わず、安全にワークスペースを切り替え、アプリのコマンドを実行できる
- 設定 ▸「ショートカット」で重要なショートカットを変更できる
3週間前、ある仕入先の価格についてメモを残しました。会議メモだったでしょうか、読書メモだったでしょうか。どのフォルダに置いたでしょうか。ワークスペースのファイルが数十件を超えると、保存場所を覚えておく方法には限界が来ます。Consilience なら、キーを1つ組み合わせるだけで解決できます。
⌘⇧F(Windows/Linux では Ctrl+Shift+F)を押すと、「すべてを検索」パレットが開きます。Spotlight のようなこのランチャーは、キーを入力するたびに、ノート、ナレッジグラフの概念、開いているタブ、ワークスペース、アプリのコマンド、設定ページを一括検索します。このレッスンでは、日常的にこのパレットを使いこなす方法を学びます。
統合検索パレット
「すべてを検索」は、エディター、グラフビュー、設定、さらにはワークスペースを1つも開いていない状態でも、どこからでも使えます。同じショートカットをもう一度押すと閉じます。Esc キー、または暗くなった背景のクリックでも閉じられます。
検索欄の下には、「すべて」「ワークスペース」「ドキュメント」「概念」「操作」「設定」という6つのスコープチップがあります。Tab と Shift+Tab で順に切り替えられるため、結果が多いときもマウスを使わず対象を絞り込めます。
- ドキュメント:すべてのノートとファイルを、タイトルと本文で照合します。一致した語が強調表示され、短い抜粋も表示されます。
- 概念:AI がノートからナレッジグラフへ抽出したエンティティ(人物、プロジェクト、アイデアなど)です。それぞれ、言及しているノートの件数が表示されます。
- 開いているタブ:現在開いている項目です。フォーカス中のタブには「現在」と表示されます。
- ワークスペース:現在のワークスペースと最近使ったワークスペースです。すばやく切り替えられます。
- 操作:「新しいチャット」「ソースを抽出」などのアプリコマンドです。それぞれ現在のショートカットチップが表示されます。
- 設定:「外観」「権限」など、特定の設定ページへ直接移動します。
3つの役割を1つのパレットで
VS Code や Obsidian に慣れていると、つい ⌘P を押したくなるかもしれません。しかし、ここに ⌘P のパレットはありません(OS の印刷ダイアログが開く可能性があります)。また、⌘K はパレットを開くのではなく、エディターにリンクを挿入します。⌘⇧F の「すべてを検索」が唯一のパレットで、ファイル検索、コマンドパレット、ワークスペース切り替えの3役を同時に担います。
- すべてを検索
- ⌘⇧F で開くグローバルパレット。ノート、概念、タブ、ワークスペース、コマンド、設定を1つのダイアログから探せます。
- 概念
- AI がノートからナレッジグラフへ抽出したエンティティ。選択すると、そのエンティティのページが開きます。
- スコープチップ
- 検索欄の下にあるフィルター(すべて / ワークスペース / ドキュメント / 概念 / 操作 / 設定)。表示するセクションを絞り込みます。
- 一致理由のバッジ
- 各ドキュメントの検索結果に付く「タイトル」または「本文」の小さなタグ。一致した理由を示します。
- ワークスペースに質問
- 常に末尾へ固定され、検索語を新しい AI チャットへ引き継ぐ行。⌘Enter で実行します。
- 検索バー
- ⌘F で開く補助検索。アクティブなドキュメント内だけを検索し、グラフビューではノードを絞り込みます。
検索結果の読み方
結果は、ラベルの付いたセクションに分かれて表示されます。検索語を入力した後の順序は、ワークスペース → 開いているタブ → 操作 → ドキュメント → 概念 → 設定 → 質問です。検索欄を空にすると待機時の表示になり、まず「最近」(最近開いたノートのうち、タブですでに開いているものを除いて最大6件)、続いてワークスペース、開いているタブ、操作、設定が並びます。
| 行の種類 | 表示内容 | Enter を押したとき |
|---|---|---|
| ドキュメント | 強調表示されたタイトル、フォルダパス、一致箇所の抜粋、バッジ(「タイトル」/「本文」) | ノート、コード、PDF、画像のいずれでも、そのファイルを開く |
| 概念 | # アイコン、エンティティラベル、「概念 · {count} 件のノートで言及」 | エンティティページを開く |
| ワークスペース | フォルダ名と親パス。現在マウント中のものには「現在」と表示 | ワークスペースを開くダイアログを表示 |
| 操作 | コマンド名とショートカットチップ | コマンドを実行 |
| 設定 | ページ名とサブタイトル「設定」 | 該当する設定ページへ直接移動 |
| ワークスペースに質問 | 「ワークスペースに質問:{query}」。常に最後に固定 | 検索語を入力済みの新しいチャットを開く |
↑ / ↓ move (wraps at both ends)
Home / End jump to first / last row
Tab / ⇧Tab cycle the six scope chips
↵ open the highlighted row
⌘↵ "Ask your workspace", from anywhere in the list
Esc close瞬時に動く理由
パレット検索は端末内だけで実行され、キーワードを照合します。その際、本文よりタイトルが重視されます。そのため、キー入力のたびに遅延なく結果が更新されます。実際に書いた特徴的な語を入力すれば、入力を終える頃には該当ノートが表示されます。同義語、言い換え、明記していないアイデアなど、意味に基づく質問には「ワークスペースに質問」を使ってください。そこでは AI のより深い検索が引き継ぎます。2つのツールは互いの不足を補い、キー1つで切り替えられます。
検索から対話へ
検索語を入力し、ワークスペースが開いている間は、末尾に「ワークスペースに質問:{query}」という行が固定されます。サブタイトルは「新しいチャットでノート全体から回答します」です。リスト内のどこからでも⌘Enterを押すと、質問が入力済みの新しいチャットが開きます。概念が検索結果の先頭にある場合、その概念も @メンションとして添付され、サブタイトルは「{concept} を添付した新しいチャット」になります。
チャットと同じ保証がここでも適用されます。送信を押すまでは何も送られません。パレットが行うのは、入力欄への内容の挿入だけです。
キーワード検索では見つからないとき
「なぜ仕入先を変更したのか」と入力しても、「ドキュメント」セクションが空のままです。その正確な表現を書いたことがないためです。そこで ⌘↵ を押します。質問が入力済みのチャットが開き、エージェント独自の検索ツールが引き継ぎます。こちらはセマンティック検索とグラフ探索を使用します。
その引き継ぎは画面でも確認できます。ナレッジグラフを探索する検索の後、チャットには「これがノートのどこから来たか」というアニメーション付きのミニグラフカードが表示されます。光るノードは、検索語に直接ヒットした起点の「直接一致」です。落ち着いた表示のノードは、関係をたどって到達した「関連」で、接続線には関係名も表示されます。ノードをクリックするとエンティティページが開き、「グラフで開く」を押すと完全な3Dビューへ移動します。
コマンド、ケース、ワークスペース
同じパレットからコマンドも実行できます。「ターミナル」「共有」「新しいチャット」などと入力して Enter を押します。各操作の行にはショートカットチップが表示されるため、使うたびにより速い操作方法を覚えられます。非表示のキーワードにも一致し、たとえば「pdf」と入力すると「ソースを抽出」が表示されます。
コースの後半で作成する継続的な調査単位であるケースも、1件ずつ行として表示されます。ケース名を検索するのが、既存のケースを再び開く主な方法です。
作業を失わずにワークスペースを切り替える
- パレットを開く
⌘⇧F を押します。パレットは必ず「すべて」スコープで開き、アプリ内のどこから開いても最初から絞り込まれることはありません。「ワークスペース」は、パレット内で選ぶスコープです。
- ワークスペースに絞り込む
「ワークスペース」チップをクリックするか、Tab で移動します。ワークスペースのフォルダ名を直接入力してもかまいません。
- ワークスペースを選ぶ
Enter を押しても、確認なしに切り替わることはありません。ワークスペースのフルパスを示す「“{name}”を開く」ダイアログが表示されます。
- 開き方を選ぶ
「このウィンドウで切り替え」は、このウィンドウのワークスペースを置き換えます。未保存の編集がある場合は、先に通常の「保存 / 保存しない / キャンセル」が表示されます。「新しいウインドウで開く」を選ぶと、両方のワークスペースを並べて開いたままにできます。
タイトルバー左端のワークスペース名は、同じ場所へ移動するための近道です。最近使ったワークスペースを一覧するドロップダウンで、選択するとこのウィンドウがすぐに切り替わります(未保存の編集がある場合は、同じ「保存 / 保存しない / キャンセル」が先に表示されます)。そこで行を右クリックすると、「上部に固定」「新しいウインドウで開く」「クラウドへコピー…」「Finderで表示」「リストから削除」が選べます。一覧から探すより名前を入力したいときは、パレットを使ってください。
覚えておきたいショートカット
アプリ全体のショートカットは、すべて1か所で確認・変更できます。設定 ▸「ショートカット」に一覧があり、各キーを割り当て直せます。パレットにも各操作の現在の割り当てが常に表示されます。「Mod」は macOS では ⌘、Windows/Linux では Ctrl を意味します。macOS では記号(⌘⇧G)、それ以外の環境では文字(Ctrl+Shift+G)で表示されます。まず覚えておきたいものは次のとおりです。
| ショートカット | 操作 | 機能 |
|---|---|---|
| ⌘⇧F | すべてを検索 | このレッスンで扱うグローバルパレット |
| ⌘F | 検索 | アクティブなドキュメントを検索、またはグラフのノードを絞り込み |
| ⌘⇧G | ナレッジグラフを切り替え | エディターとナレッジグラフを切り替え |
| ⌘⇧L | エンティティテーブル | 並べ替え可能なエンティティの表を開く |
| ⌘⇧K | ケース | 調査ケースを開く |
| ⌘⇧C | 新しいチャット | 新しい AI チャットを開始 |
| ⌘⇧D | 新しいドキュメント | 新しい Markdown ドキュメントを作成 |
| ⌘⇧E | ファイルを参照 | ワークスペースのファイルブラウザを開く |
| ⌘⇧I | ソースを抽出 | 抽出ウィザードを起動 |
| ⌘⇧R | リサーチで追加 | /research が入力された新しいチャットを開く |
| ⌘` | ターミナルを切り替え | 統合ターミナルを表示・非表示 |
| ⌘\ | サイドバーを切り替え | 左サイドバーを表示・非表示 |
割り当てを変更するには、設定 ▸「ショートカット」→ 割り当てチップをクリック(「キーを押してください…」に変わります)→ 任意のキーの組み合わせを押します。競合する場合は「「{name}」が既に使用しています」と表示され、登録できません。また、すべての割り当てに ⌘/Ctrl が必要です。各行のリセット矢印と「すべてリセット」で既定値へ戻せます。意図的に設定された既定値が1つあります。サイドバーの切り替えは Notion と同じ⌘\です。Markdown エディターでは ⌘B が太字に使われているためです。
同じ情報を3通りで探す
- ⌘⇧F(Ctrl+Shift+F)を押し、実際に書いたと分かっている語を入力します。「ドキュメント」セクションで一致した語が強調表示され、各行に「タイトル」または「本文」のバッジが付くことを確認します。
- Esc を押し、今度は何も入力せずパレットを開き直します。待機時の表示に「最近」のノートと「開いているタブ」が並びます。
- ノートに登場する人物またはプロジェクトの名前を入力し、「概念」から選びます(このセクションはノートの抽出後に表示されます)。エンティティページが開きます。
- もう一度パレットを開き、完全な質問文を入力して ⌘Enter を押します。
質問が入力済みの新しいチャットが開きます。送信を押すまでは、AI に何も送られません。
身につけたい2つの習慣
ドキュメントの行に表示される抜粋は、最も一致度の高い箇所の1つだけです。ファイルを開いて ⌘F を押せば、文書内のすべての該当箇所を順に確認できます。パレットで目的のノートへ移動し、検索バーで目的の行へ移動します。
編集したばかりのノートは、「開いているタブ」からキー1つで戻れます。検索語を空にしてパレットを開き直せば、その場に表示されるため、作業位置を見失いません。
基本操作はこれだけです。キー1つで入り、矢印キーと Enter で出ます。細かく整理していないワークスペースでも、このパレットなら必要な情報へすばやく到達できます。その検索のさらに深い部分ではナレッジグラフが使われます。次のレッスンでは、ノートを保存した瞬間からそのグラフがどのように構築されるかを見ていきます。