コース目次
アカデミーモジュール 1 · 画面構成と基本操作
チャットで文書とグラフについて質問
このレッスンで学ぶこと
- チャットセッションを開始、検索、名前変更、削除できる
- @ メンション、添付ファイル、音声を使って、必要なコンテキストをエージェントへ正確に渡せる
- 下書きを失わずに、実行中の回答へメッセージを予約、割り込み、または停止できる
- 回答の根拠となったノートをたどれる
会議ノートをまとめて保存した直後に、「先月、リリース日について何を決めたのか」という疑問が浮かんだとします。フォルダーを探し回る代わりに、そのまま質問できます。チャットペインは、Consilience の AI エージェントと対話する場所です。回答は利用者自身のワークスペースから作られます。ノートとナレッジグラフを検索し、それぞれの主張がどこから得られたかを明示します。
チャットはウィンドウ紹介で確認した場所、左サイドバーのタイトルバー切り替えにある 「エージェント」 セグメントにあります。各会話は、ドキュメントと並んで右ペインの個別タブとして開きます。このレッスンでは、セッション、コンポーザー、コンテキストの受け渡し、実行中の指示、引用という日常的な操作を扱います。承認、プラン、巻き戻しは、エージェント活用のレッスンで説明します。
セッション:開始、検索、名前変更
チャットセッションはディスクに保存され、ワークスペース全体に属します。どのドキュメントからも同じセッション一覧が見えます。「エージェント」セグメントには 「新しいチャット」 ボタン、「チャットを検索」 フィールド、過去の会話が新しい順に相対時刻付きで表示されます。新規チャットの名前は「新しいチャット」です。最初のメッセージを送ると AI が名前を付け、その間は「チャットに名前を付けています…」と表示されます。
- 名前を変更:セッション行を右クリックして「名前を変更」を選びます。一度手動でタイトルを設定すると、自動命名で上書きされません。
- 「ケースとしてピン留め…」:会話を調査用のケースへ変換します(後のレッスンで説明します)。
- 「チャットを削除」:先に「この操作は取り消せません」という確認が表示されます。会話用のゴミ箱はないため、削除すると元に戻せません。
⌘⇧C と、空のチャットの背後にあるグラフ
どこからでも ⌘⇧C(Windows は Ctrl+Shift+C)を押すと、新しいチャットを開始できます。設定 ▸ ショートカットで変更できます。現在のチャットがまだ空の場合、「新しいチャット」をクリックしても空のチャットを増やさず、そのチャットを再利用します。
新しい空のチャットの背景には、現在のナレッジグラフが表示されます。最初のメッセージを送って表示が切り替わるまで、ドラッグして動かせます。
コンポーザー
コンポーザーはチャットペインの下部にあります。プレースホルダーの 「計画、作成、/ でコマンド、@ でコンテキスト」 は、利用できる操作を簡潔に示しています。周囲のツールバーにあるモデルバッジでは、回答に使うフロンティアモデルと推論の深さを選択できます。
| 操作 | 表示 | 動作 |
|---|---|---|
| 入力 | 「計画、作成、/ でコマンド、@ でコンテキスト」 | 複数行の下書き。Enter で送信し、Shift+Enter で改行する |
| 入力履歴 | ↑ / ↓ | 先頭行で ↑ を押すと以前の送信内容を呼び出し、末尾行で ↓ を押すと下書きへ戻る |
| 送信 | 「メッセージを送信」(↑) | 下書きが空、または添付ファイルの読み込み中は無効になり、ツールチップに理由が表示される |
| 停止 | 「回答を停止」(四角) | エージェントの実行中かつ入力が空のときに表示され、回答を停止する |
| 「+」メニュー | 「AI ツールを開く」 | 「ファイルを添付」と、「Web 検索」「画像取得を許可」の切り替え(どちらも初期状態でオン) |
| マイク | 「音声を録音」 | 音声を録音してリアルタイムに文字起こしし、停止するとトランスクリプトを添付する |
- セッション
- エージェントとの保存済み会話 1 件。ワークスペースに属し、「エージェント」サイドバーに表示される。
- コンポーザー
- チャットペイン下部の入力欄。下書き、送信、停止、添付、マイク、モードバッジを含む。
- メンションチップ
- 下書き内に表示される @ トークン。ファイル、フォルダー、エンティティ、過去のチャット、ターミナル、URL をコンテキストとして渡す。
- 添付チップ
- メッセージと一緒に送るファイル。画像、PDF、テキスト、ドキュメント、音声、録音に対応する。
- ステアリング
- 実行を止めず、次の処理段階でエージェントが受け取れるよう、回答中にメッセージを差し込むこと。
@ でコンテキストを指定する
@ を使うとワークスペース内の情報をメッセージへ取り込め、/ を使うとコマンドを実行できます。次の図は、@ の選択メニューを開いた実際のコンポーザーです。
単語の先頭で @ を入力すると、コンポーザーの上に選択メニューが表示されます。ワークスペースのファイルとナレッジグラフのエンティティが並べて順位付けされ、完全一致、前方一致、部分一致の順で表示されます。同順位ならファイルが先です。下部のカテゴリーからはサブメニューを開けます。選んだ項目は下書き内の メンションチップ になり、送信時には実際の内容も一緒に渡されます。
| 選択項目 | 送信時に渡される内容 |
|---|---|
| ファイルとフォルダー | ファイルまたはフォルダーの内容(フォルダー名の末尾には「/」が付く) |
| エンティティ | 現在の事実と関係を含む、最新のエンティティのグラフプロフィール |
| 「URL を取得」 | @ の後に http(s) URL を貼り付けると、ページのタイトルと内容を事前に取得する |
| 「過去のチャット」 | 以前の会話のテキスト要約 |
| 「ターミナル」 | 選択時点で固定された、そのターミナルの直近のスクロールバックのスナップショット |
| 「ブランチ(Main との差分)」 | 作業ブランチと main の差分 |
| 「アプリ」 | Figma やブラウザーなど、エージェントが「コンピューター操作」で制御するアプリ |
チップは 1 つのオブジェクトとして扱われます。ファイルチップをクリックするとファイルを開き、ポインターを合わせると × が表示されます。チップの隣で Backspace を 1 回押すと、チップ全体を削除できます。「ターミナル」カテゴリーを使えば、コピー&ペーストせずにビルドエラーをエージェントへ渡せます。取得内容はスナップショットなので、最新の出力が必要なときはターミナルをもう一度メンションしてください。
コンテキストは反対方向にも、入力なしでつながります。エージェントの回答内にあるノートへの参照は、現在のワークスペースを基準に解決されます。クリックすると、根拠となったノート、PDF、エンティティを正確に開けます。「report.md」のようなファイル名だけでも、手元のファイルと一致すればクリック可能なリンクになります。
添付、貼り付け、音声
ファイルを添付する方法は 4 つあり、すべて同じ処理パイプラインを使います。各ファイルは「画像」「PDF」「テキスト」「ドキュメント」「音声」「録音」の種類を示すチップになります。
- 「+」メニューの 「ファイルを添付」 から、ファイル選択ダイアログを使う。
- ペインのどこへでもドラッグ&ドロップする。オーバーレイには 「ファイルをドロップして添付」 と表示されます。
- クリップボードから貼り付ける。スクリーンショットとファイルは添付になり、プレーンテキストはテキストとして入力されます。
- ファイルツリーから直接、右クリックまたはドラッグする。
添付ファイルの変換とモデルへの送信
モデルは Office ドキュメント、HWP、EPUB、音声を直接読めないため、Consilience は先に 「添付ファイルからテキストを抽出しますか?」 と確認します。「抽出して添付」 を選ぶと、コンテキスト用の Markdown に変換します。
文書は端末上で変換され、抽出したテキストが会話の文脈として使われます。音声は選択した文字起こし経路で処理し、その結果をチャットモデルに渡します。外部の文字起こしモデルを選ぶと、音声はその経路に送信されます。準備済みのチップから、チャットモデルに渡す内容を確認できます。
音声は正式な入力手段です。「音声を録音」 と表示されたマイクをクリックします。ツールチップには、停止するとトランスクリプトを添付することが示されます。コンポーザー上には、タイマーとリアルタイムの文字起こしを備えた録音カードが表示されます。「停止」 を押すと、トランスクリプトが「ボイスメモ」チップになります。2 回目の処理でテキストを整え、話者ごとに分割します。2 人以上の声を検出すると、「話者に名前を付ける」 ダイアログでラベルを設定できます。フッターの「ほかの人を録音する前に同意を得てください」という注意も守ってください。
実行中の指示追加と停止
エージェントの作業中に待つ必要はありません。そのまま入力を続けられます。プレースホルダーは 「回答中」 に変わり、2 つの操作を選べます。Enter はメッセージを予約し、⌘Enter は直ちに送信します。予約したメッセージはコンポーザー上のストリップで待機し、エージェントの次の処理段階で届きます。実行全体を中断せず、追加指示を反映できます。
| 操作 | 結果 |
|---|---|
| Enter | メッセージを予約し、エージェントの次の処理段階で届ける |
| ⌘Enter | 現在の処理へ割り込み、メッセージを直ちに届ける |
| 停止ボタン(「回答を停止」) | 実行を中止する。スレッドには控えめな「回答をキャンセルしました」という行が表示される |
| 予約ストリップ | 各予約行で「今すぐ送信」「編集して再予約」「削除」を選べる |
回答からノートの根拠を確認する
エージェントがワークスペースを検索すると、テキストだけでなく小さなインタラクティブ 3D ミニグラフもスレッドに表示されます。タイトルは 「この情報の参照元」 で、「12 件の項目・18 件の関係」のような件数と、「直接一致」 と 「関連」 を区別する凡例が付きます。ノードをクリックするとグラフビューでエンティティを開き、「グラフで開く」 を選ぶと 3D グラフ全体を探索できます。
ワークスペースへ最初の質問をする
- ⌘⇧C を押すか、「エージェント」サイドバーで「新しいチャット」をクリックします。背景に表示されるのが、現在のナレッジグラフです。
- 実際にノートがあるテーマについて質問し、Enter を押します。
- スレッドの表示を確認します。「思考中…」チップに続いて、「ワークスペースを検索しました」チップと「この情報の参照元」ミニグラフが表示されます。
- 回答内の参照をクリックし、根拠となったノートまたはエンティティページを開きます。
- サイドバーへ戻り、AI が生成したタイトルがセッションに付く様子を確認します。
回答には利用者自身のノートが引用されます。ミニグラフの凡例で「直接一致」と「関連」が区別され、「グラフで開く」から 3D ビュー全体へ移動できます。
チャットの基本操作
続けたい 2 つの習慣
停止せずに指示を加える。 エージェントの作業中は Enter で次の段階へ追加指示を予約し、⌘Enter で優先的に割り込みます。実行を壊さず、回答の方向を調整できます。
すべての引用を出典までたどる。 本文内の参照、または「この情報の参照元」ミニグラフのノードをクリックすると、根拠となった正確なノートを開けます。
日々の基本動作は、チャットを開き、@ でコンテキストを指定し、不足しているものを添付または音声入力し、停止せずに追加指示を送り、引用からワークスペースへ戻ることです。どの引用も、誰かが作成したノートへつながります。次のレッスンでは、そのノートを作るエディターを開きます。引用の背後にあるグラフの構築方法も、その後に説明します。