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複数の資料と時間をまたいで読む

役に立つ答えには、別々の場所に記録された決定、適用範囲、その後の変更が必要な場合があります。出典と時間は、その流れを検証可能にします。

一つの質問にも、複数の記録が必要になる

日常的な業務上の質問を考えてみます。前四半期に承認された価格の例外は、この契約にも引き続き有効か?

どの文書にも、完成した答えが書かれていないかもしれません。

記録答えに加わる内容
議事録特定の顧客条件について例外が承認された記録
契約書例外を適用できる顧客と条件の範囲
後日の方針通知会議後に承認権限が変わり、現在の有効性を改めて確認する必要があるという事実

三つの資料は、単にプロンプトへ三つの段落を追加するものではありません。それぞれ役割が異なります。一つは決定を記録し、一つはその適用範囲を限定し、もう一つは、その決定が現在も有効かを判断する条件を変えます。

出典が、判断の過程を確かめられるようにする

検索された記述は、どこから来たのか、どの記録によって条件が付くのかを確認できるほど有用になります。原文の場所、文書の識別情報、日付、改訂情報、資料間に提案された関係は、なぜその文章が選ばれたのかをたどる手がかりになります。

Consilienceは、原典を人が確認できる状態に保ちながら、AIを利用した処理がエンティティ、別名、関係の候補を提案するよう設計されています。提案された構造が、そのまま確定した事実になるわけではありません。知識の所有者が確認し、修正し、分割し、統合し、却下できる必要があります。

時間は手がかりであり、自動的な判定ではない

新しい文書が、必ず古い文書を置き換えるとは限りません。新しい方針が新規契約にだけ適用されることも、一般規則が変わっても既存の例外が残ることもあります。公開日と発効日が異なる場合もあります。日付や改訂の手がかりは確認の範囲を絞りますが、それだけで法的・業務上の有効性を確定するものではありません。

そのためEngramRAGは、時間と出典の情報を、人が確認する文脈の一部として扱います。決定から適用範囲、その後の変更へ至る流れを示すことはできますが、いま何が有効かは、人または明示的に定められた業務手順が判断する必要があります。

文章の類似性だけでは、つながりを確定できない

意味検索やキーワード検索は、関連する文章を見つけるのに役立ちます。その後には、誰が、何を、誰に対して、どの条件で、いつ、どの根拠に基づいて決めたのかを読む必要があります。記憶アーキテクチャは、すべての曖昧さが解決済みであるかのように振る舞わずに、こうした関係を見えるようにしなければなりません。