塗装ラインの熟練班長が18か月後に退職します。知識を200ページの引継書にする計画ですが、深夜の圧力異常を前に最初から読み通すことはできません。
この仮想例では、15年分の保全日誌、約3万行のMESコメント、22件の設備マニュアル、週1回の聞き取り記録をまとめます。同じ設備は日誌で「No. 3 Booth」、MESで「P-103」、マニュアルで「Paint-3」と呼ばれています。
使用する資料
- 略語やスケッチを含む手書き保全日誌のスキャン
- 設備ごとの短いMESコメント
- 塗装ブース、ポンプ、レギュレーターのマニュアル
- 現場で収録した聞き取りと、その文字起こし
従来の方法と確認が難しい点
記録はあっても、違う名称で保存された履歴が検索から漏れます。経験を文章にするだけでなく、今起きている症状から必要な記録へ到達する仕組みが必要です。
ワークスペースでの進め方
異なる形式の記録を取り込む
「Extract sources」に日誌、MESの表、マニュアルを追加します。手書きはOCRで読み、元の資料も残します。
三つの名前を同じ設備として確認する
「No. 3 Booth」「P-103」「Paint-3」の関係を原文で確認し、同じ機械の履歴へつなぎます。
聞き取りを継続する
現場での聞き取りを文字化して追加します。対処法や判断理由が、設備とその出典に結び付きます。
業務に合わせた質問例
- 3号ブースの圧力が不安定です。湿度の高い日に起きた過去の事例は?
- P-103で繰り返す症状と、当時の対処をまとめてください。
- レギュレーターの現在の交換間隔と、変更された根拠を示してください。
活用結果と確認が必要な範囲
どの呼び名でも同じ設備の症状と対処を探し、古い交換基準と新しい聞き取りを原文で比べられます。
